2025/05/20 10:38
初恋は杏子の花の匂いする(小寺燕小花)
あんず(杏)。バラ科サクラ属、ネパール原産。古名はカラモモ(唐桃)
学名: Prunus armeniaca 落葉小高木。花言葉は、処女のはにかみ。
ネパールから、中国山西省、山東省の山岳地帯、および中国東北地方の南部が原産です。昔から、杏を「カラモモ」(唐桃)と呼んでおり、平安時代の文献にも記載されています。当初、薬用として入り、逐次鎌倉、徳川時代を経て栽培されていたと言われています。
植物学者のリンネが、あんずの原産地をアルメニアと間違って、Prunus armeniaca (アルメニアのプラム)と命名したようです。中国では古くから栽培されていましたが、ヨーロッパには1世紀頃に伝わり、多くの品種改良がなされ、18世紀になるとアメリカに伝わり、今ではカリフォルニアが世界的な産地になっています。果実は生食にするほか、干しあんずにしたりジャムやシロップ漬けにして広く利用されています。
■10年、肌が若返る幻のオイル
この杏の種の中にある核(杏仁・きょうにん)には酸化しにくいオレイン酸やビタミンB17、パルミトレイン酸が多く含まれ「10年、肌が若返る幻のマッサージオイル」として特に韓国のエステ界では珍重されています。残念ながら日本ではあまりよく知られていません。しかも日本で売られているものは、精製に精製を重ねたいわゆる「アプリコットカーネルオイル」と呼ばれるクラスのもので透明で香りもなく杏仁のもつ良さが取り除かれているものです。
現在韓国でも事情は同じようで「簡単に手に入ったのは一昔前で、いまではなかなか手に入らない貴重品」であり。一部の高級エステサロンでしか使われていません。
■皮膚つやつやの秘密
さて、杏の原産地ヒマラヤ山脈の「フンザ」では、いまでも昔ながらの生活を続けています。彼らの食生活には杏はいまでも欠かせないもので、毎日食後には30~50個もの乾燥させた杏の実や種を食べており、種からとった油を飲んだりしています。
G・E・グリフィンは、その著書「ビタミンB17物語 癌なき世界」の中で「フンザの人々は、生活のあらゆる面でアンズ、アンズの種の核、アンズオイルを使っている。婦人たちは、年をとっても皮膚が滑らかで、しかも美しい。この国の人の顔つきは、他国の同年配の人に比べて15才から20才は若く見える。フンザの人々の言葉を借りて言えば「毎日、アンズオイルを肌に塗るだけで美しくなり、髪に使うと豊かでつやつやしている。それが若さと美しさの秘密の鍵」である。」と報告しています。
株式会社アイムは、日本で唯一この天然の杏仁オイルの化粧品の開発に成功しました。