2025/05/12 16:59

表皮組織は基底層で生まれた細胞が角質細胞になるまでが約2週間。

  基底細胞が分裂して生まれた角化細胞が顆粒層上層まで移動し、角質細胞になって剥がれ落ち、常に新しい細胞になっていくまでの時間をターンオーバーと言います。一般的に1か月とか28日周期と言われていますが、この目安は1960年時代のデータによるものです。実際の表皮ターンオーバーの周期は固定したものではなく、加齢、老化と共に遅れる傾向があり、逆に日焼けなどの炎症では短縮されます。体の部位によってもかなりの変異差があります。ただ、美容上の表皮パターンは早すぎても遅すぎても問題があり、基底細胞の分裂から角質細胞として剥がれ落ちるまでの一連のプロセスがバランス良く適度な速度で繰り返されることが良い状態であり、バリアカのある、美しい角質層を維持することに繋がるのです。表皮細胞が生まれ変わるだけでなく、その過程で、角質層の形成に不可欠の角質細胞脂質NMFを合成します。その為には、日々の適切なお手入れ習慣と充分に睡眠をとること、ストレスを溜めないこと、バランスのとれた食生活を送ることなどが大切になります。

 

表皮組織は基底層で生まれた細胞が角質細胞になるまでが約2週間角質細胞になってから剥がれ落ちるまでに約2週間を要し、合計4週間、28日を1つのサイクルとして絶えず生まれ変わっていると言われている。